- 3 / 38 ページ
ほろほろホロンの大冒険 に
「こっ、この作者さん、ホロンの小説のこと、けなしてますっ!」
ホロン嬢は、びっくりして目を丸くした。
ホロン嬢の書いている小説は「マジカルわんこ」という冒険もので、ちょうど十ページまで書いたところだった。
そのなかに、「わんこは、白いのが一番カワイイですっ♡」と書いたのだが、その作者の小説には「犬は、黒いダックスフンドがベスト」と書いてあったのだ。
「わわわわわ…。こんなの、個人攻撃ですっ。許せません!わんこは、白いのが最高なのに、ホロンの意見に反対するなんて…」
ホロン嬢は、怒り狂った。
「むむぅ~っ!ホロン怒りましたです。何も悪いことしてないホロンの小説にダメだしするなんて、許せませんですっ!これは、犯罪ですっ!」
「どうしよう、どうしよう。どうしたら、この作者さんに、反省してもらえるのかな…。そうだっ!」
ホロン嬢は、はたと気付いた。
「天誅すれば、いいんです♪」
ホロン嬢は、今泣いたカラスがもう笑ったとばかりに、その作家の感想欄を開いた。
ホロン嬢が書きこんだ感想は、こうだった。
― この、ズルがしこい女狐め!
一応、性別も隠したほうが安全かと思い、ホロン嬢は男言葉で書くことにしたのだ。
感想投稿者名は、「gogouser」にした。
「だって、『ベストセラー作家GO!GO!GO!』のユーザなんだから、これでいいですよねっ?」
ホロン嬢は、続けた。
― てめえの意見なんか、誰も聞いてねえんだよっ!
― 犬は、白って決まってんのが、わかんねぇのかよ!
― 人の小説を誹謗中傷するような奴が、まともな小説書けるわけ、ねえだろ?
― ほらみろ、誰も読んでねえじゃ…。
「…この人の小説、五十三人も読んでます…」
ホロン嬢は、しばし呆然としていたが、すぐに気を取り直した。
「わかりましたです!みんなに、この作家さんの小説は良くないことを、教えてあげればいいんですっ。それが、ホロンの使命です」
ホロン嬢は、さらにレビューもしに行き、迷うことなく★をゼロに設定した。
そして、「サイテーの作者だ!」とレビュー文を書きこんだ。
ホロン嬢は、びっくりして目を丸くした。
ホロン嬢の書いている小説は「マジカルわんこ」という冒険もので、ちょうど十ページまで書いたところだった。
そのなかに、「わんこは、白いのが一番カワイイですっ♡」と書いたのだが、その作者の小説には「犬は、黒いダックスフンドがベスト」と書いてあったのだ。
「わわわわわ…。こんなの、個人攻撃ですっ。許せません!わんこは、白いのが最高なのに、ホロンの意見に反対するなんて…」
ホロン嬢は、怒り狂った。
「むむぅ~っ!ホロン怒りましたです。何も悪いことしてないホロンの小説にダメだしするなんて、許せませんですっ!これは、犯罪ですっ!」
「どうしよう、どうしよう。どうしたら、この作者さんに、反省してもらえるのかな…。そうだっ!」
ホロン嬢は、はたと気付いた。
「天誅すれば、いいんです♪」
ホロン嬢は、今泣いたカラスがもう笑ったとばかりに、その作家の感想欄を開いた。
ホロン嬢が書きこんだ感想は、こうだった。
― この、ズルがしこい女狐め!
一応、性別も隠したほうが安全かと思い、ホロン嬢は男言葉で書くことにしたのだ。
感想投稿者名は、「gogouser」にした。
「だって、『ベストセラー作家GO!GO!GO!』のユーザなんだから、これでいいですよねっ?」
ホロン嬢は、続けた。
― てめえの意見なんか、誰も聞いてねえんだよっ!
― 犬は、白って決まってんのが、わかんねぇのかよ!
― 人の小説を誹謗中傷するような奴が、まともな小説書けるわけ、ねえだろ?
― ほらみろ、誰も読んでねえじゃ…。
「…この人の小説、五十三人も読んでます…」
ホロン嬢は、しばし呆然としていたが、すぐに気を取り直した。
「わかりましたです!みんなに、この作家さんの小説は良くないことを、教えてあげればいいんですっ。それが、ホロンの使命です」
ホロン嬢は、さらにレビューもしに行き、迷うことなく★をゼロに設定した。
そして、「サイテーの作者だ!」とレビュー文を書きこんだ。
更新日:2013-04-28 15:31:17