三人の賢者と白い鳥⑤
王さまにこう言われ、三人の賢者はもはや自分たちが国一番の賢者ではなくなったような嫌な気分になりました。
しかし、王様に逆らうわけにはいきません。
三人の賢者は、王様の前で若者に対し様々に次々といじわるな質問をしました。
若者がたいしてかしこくないことを、皆にわからせようとしたのです。
しかし、若者の知識や経験は、ずっと城の中で怠惰な日々を過ごしてきた三人の賢者のおよびもつかないものでした。
王様はますます若者をほめたたえ、三人の賢者の面目はまるつぶれでした。
更新日:2013-04-13 14:52:07