• 10 / 34 ページ

三人の賢者と白い鳥⑩

太った賢者は、翌朝早起きしてこっそり若者の部屋にしのびこむと、ブラシに静電気をおこしておきました。

そのため、王女の部屋に行く前に身だしなみを整えようとしてブラシを使った若者の髪は、ぜんぶ逆立ってしまいました。

それでも若者は、昨日はずっと泣きどおしだった王女の話し相手になりたいと思い、王女のところへ向かいました。

更新日:2013-04-13 14:56:15

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook