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第五章、プロフィール

挿絵 388*70

この物語はフィクションで、登場する人物や建物は実際には、存在いたしません。
尚この技は架空であり、実際に物理的に出来る技では有りません。

オリジナル:http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/folder/1536491.html


一週間が過ぎて木曜日の平日、


竜彦の恩人が経営する秋山の喫茶店サファイアで、


真理と亮が店で二人を噂していた。


亮、「スゲー美人じゃん、照れちゃったし」と、


告げるとカウンターの中で、コップを布巾で拭いていた、


秋山の女房の明子が、「へー、


あのワルにそんな清楚な彼女が付くなんて、


世の中捨てたもんじゃないね」と、関心していた。


すると秋山は笑いながら、「あいつはワルだったけど、


イケ面で女には優しいから、頭の毛の横線伸ばせば、


普通の女に怖がられないで、モテるんじゃねーのか」と、提案した。


その事に対して真理は、「あいつは女にモテようなんて、


考えてやしないって。


自分のポリシーで生きているから、誰に何を言われ様が、


自分のスタイルは曲げられないの」と、念を押した。


すると幼い弘美がテーブル席で、


一人で座り面白くない様子であった。


それを見た真理は、「ねえ、あの彼女どうするのかな竜彦。


かなり御機嫌斜めの御様子だけど」と、


告げると秋山は、「あいつにはまだ早過ぎるぜ。


二十年経ったら考えな、アハハハハ」と、笑い飛ばした。


するとそこへ噂の竜彦が店の扉を開けた。


秋山は即、「おう、いらっしゃったか、


イケ面モテモテ竜彦君」と、声を掛けた。


それを聞いた竜彦は、「なんだよいらっしゃったかって。


いらっしゃいでいいよ。


それに俺はイケ面でも無いし。


いらっしゃったかなんて言われたら、


背筋が寒くなるぜ」と、呆れた。


すると明子は、「それで彼女はどうしたのよ」と、


聞かれると真理は、「放って置くと寂しがるよ」と、からかった。


竜彦は一旦店を出ると、後ろに立っていた玲菜を店に招いた。


その途端店内に居た仲間達は、「おー」と、声を上げた。


そして先に玲菜をカウンターの椅子に座らせると、


自分もその横の椅子を引いて座った。


すると急に後ろのテーブル席に、座っていた弘美が立ち上がり、


声を上げて、「この人だよ、兄ちゃんが 一目惚れした人は、


この人だよ」と、叫んだ。


秋山は急に弘美に顔が強張り、


「オメーは黙ってろバカヤロー」と、激怒した。


膨れる弘美。


だが真理、亮、明子は大笑いだった。


玲菜と竜彦は照れていたが竜彦が、「紹介するよ、


中原 玲菜十九才もう時期二十歳に成る。


出身は名古屋の熱田区。


お父さんはカナダ人、お母さんは日本人のハーフで、


幼い頃カナダに住んでいたが、父親が交通事故で他界してから、


母親の故郷である名古屋に戻り、母子家庭で育った。


幼い頃からフィギアスケートを遣っていて、


訳遭ってこの浜に流れて来た。


大雑把に説明したが、詳しくは玲菜が皆と馴染んで来たら、


それとなく皆に事情を話すだろうから、


その時は暖かく見守ってくれ」と、


軽くプロフィールをすると、玲菜は頭を下げて、「初めまして、


地元でお騒がせして済みません。


大分噂になってしまった様ですが、


私の方から正式に交際を求めました」と、


語ると秋山は、「そうか、


噂が轟いて妖精の耳にも入ったか」と、


悟ると真理は、「誰かさんが『妖精に惚れた』と騒ぐから、


『浜で名の知れた画家が妖精に恋をした』と、


噂が立って今浜では話題の中心よ」と、


亮の方に振り向いた。


亮は人差し指で自分の顔を指し、「俺か」と、答えると真理は、


「そうよ」と、咎めた。


更新日:2016-12-28 16:41:28

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★ アイス エルフィン (氷の上のやんちゃな妖精)