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小説

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第1話「お願い」

「花梨、来月の
 修学旅行でさー・・・」
『・・・』
「あ、ごめん・・・」

あたし、木下 花梨は
2ヵ月後に、いなくなる。

『あはは。
 平気平気(笑)』

転校なんて
よくある話だし。

それはわかってる
よくわかってるけど

でも

あたしにだって
未練ぐらいはある。


例えば・・・

『あ』
「・・・はよ」
『うん・・・
 おはよ』

この人
武田 裕也とかね。

「裕也ー」
「おー」

ようするにあたしの
好きな人。

『・・・行っちゃった』

まともに話もできない、
極普通のクラスメートって間柄。

接点は唯一
隣の席ってことだけ。

「おーっす木下!
 暗い顔してんなー」

明るく(うざくとも言う)話かけてきた
中原 大輝。

『あんたは相変わらず
 アホ面だね』
「・・・ひでー」

武田を好きになった理由なんて
数え切れないほどある。


お願い。
この恋が実らなくてもいい。

だけどせめて

戻らせてください。
昔の関係に─・・・。

更新日:2013-01-08 15:01:48