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小説

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4~クレイジー・ソルト・キャンディ(後)~

「弱虫」

僕の心を貫く様にソルトがそう言った。

「・・・・ちっ違っ!」

急に言われたから吃驚して舌を噛みそうになった。

「僕は弱虫じゃ・・・・」

「だったら何でこの写真見せたんだ」

僕の弱々しい反論なんか蹴飛ばしてソルトがとどめを刺した。

・・・・・そうだ。僕は何でこの写真をヤッケ達に見せたんだ。

心霊写真である事を否定して欲しかったから?

・・・・・違う。だったら何でヤッケ達にあんなに必死に食い下がったんだ。

だったら肯定して欲しかったのか?

・・・・・・それも違う。

僕だってもう小さな子供じゃ無い。あの写真を見せて嘘じゃ無いと言わせてどうなるか、そんな事少し考えれば分かる事だ。

好奇心旺盛な彼等なら確かめに行こうとするに決まっている。



   だったらどうしたかったんだ?

    僕は   


問題を投げかけて、それでそこから逃げ出した。
一人で抱え込む事も出来なくて、皆と確かめに行く事も出来なくて。

・・・・・それも違う。

弱虫と言われるのが嫌で
皆の後を着いて行くだけなのが嫌で

嫌な事全部を投げ捨てて蓋をして見て見ない様にしていたんだ。

更新日:2012-08-31 21:51:05