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突撃、隣の糞艦隊

「‥‥‥‥何か、空しいな」

森の妖精こと魔王が航空甲板脳にねっ転がりながら言う。
四方八方を海に囲まれ、序に、銃を持った船員にも囲まれて居る。

「主様が建国したと言うに、たった千年ちょっとでこの糞具合。
情けない」
「お前何処から来た!!」
「何者だ!!」

そして、銃を持った船員達が少しずつ間を詰めて来る。

「儂の名前は!
ンニャ・シュタレンベルゲ・シュタラーファ・ザン・ダ・リラナイマン・フタアカラン・マーガンナ!
第13代魔王ぞ!」

魔王が頬杖を付いたまま叫ぶ。
ここが、街中なら、唯のよっぱらだ。

「バカを言うな!
13代魔王様は国父様と共に亡くなられた!!」
「国父様と魔王妃様を侮辱するとは何たる不敬者!
其処に直れ!
天誅だ!」

一人の男が前に出て来る。
手には拳銃。
服装も、他の者とは違い、少し立派だ。

「ふん、主殿。
国父様だとよ。
マジで?
俺スゲー!」
「貴様、何を言うか!!
死んで詫びろ!!」

男が引き金を引く。

「甘いわ、ボケ」

しかし、次の瞬間には拳銃のスライドごとゴトリと切れた。
そして、パンと手を叩くと、ギリースーツにあっと言う間に変わった。

「ふふん!
俺の名前は東雲幸也。
第13代の夫だぞ。
まぁ、良い。
今回は貴様等糞天津国の糞共に朗報だ。
俺がこの糞軽空母国の国王に成ってやろう。
我が名はぁ!
東雲幸也!
第14代魔族族長兼周辺諸国代表総代長兼賢人会議議長ぞ!」

魔王は剣を高々と掲げる。
次の瞬間、パパパンと銃声が響き、魔王の体を貫く。

「おぉ?
そんな糞槓桿操作で儂を殺せるとでも思うたかぁ!
ボケ共がぁ!!」

魔王は次の瞬間にはブンと魔剣グラムを振る。
すると、目の前に立っている船員が4人、下半身を残して、倒れた。

「止めんか!
こっちは交渉に来たんだろうが!
殺してどうする!!
うっ、忘れてた‥‥
済まぬ、主様。
構わん。
ほら、詫びの最新式銃だ。
XM-8シリーズ。
ほらほら。
弾丸もだ」

魔王はニヤニヤ笑いながらこれでもかXM-8を振り落としながら歩き出した。

「と、止まれ!!」
「艦長、もとい、国王呼べぃ!
我が名は東雲幸也ぞ!
俺を止められるはただ一つ!
今は亡き東雲まこかぁ!
我が嫁、ンニャ・シュタレンベルゲ・シュタラーファ・ザン・ダ・リラナイマン・フタアカラン・マーガンナのみぞぉっ!」

魔王はゲラゲラ笑いながら、G36やF2000と言った最新鋭のアサルトライフルをばら撒きながら艦内に入って行く。

更新日:2012-01-10 02:29:51

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