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ドライブ

昨夜、遅くまで仕事をしていたせいか、ドライブの最中に
僕はうつらうつらしてしまった。天気も良かったし、車内が
温かくて、心地よくて、自然に眠ってしまったみたいだ。
「あれ・・・」
寝ちゃっていたみたいだ。ふ、と目が覚めると、なぜか目の前に
京介の顔がある。僕は強張った身体をシートの上に起こして、
いつ倒したのかも覚えていないから、これはきっと京介が
やってくれたのだと思う。
「うわっ・・・」
窓の外を見てビックリした。
「海だ」
なんとそこは海で。春の海が穏やかな陽の光を浴びてキラキラと
輝いていた。
「粋なことするなあ、もう」
ふふ、と僕はひとりで笑ってしまった。同じようにシートを倒して
眠っている京介の寝顔を見ながら、近いような遠いような波の音を
聞いて、また目を瞑った。

不自然だけど、恰好いい昼寝だろ。

更新日:2009-01-10 22:16:10

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