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夢に出そう
「こう言っちゃいけないけど・・・夢に出そうだね」
突然、チャンネルを変えたテレビでは、なにかのドキュメンタリ
なのだろう。手術シーンが写っていた。内臓のピンク色とか、
肉肉しい部分が沢山写っていたのだ。
「ええ、本当に」
「きみでも?」
「ユウさんでもですか?」
まあねえ、と僕は頷いた。ホラー映画もスプラッタも、つまり
「怖いものは古今東西大好き」という僕だし、作り物や静止画で
見ている分には平気なんだけど、こういうのはやっぱりちょっと
生々しすぎて苦手だ。
「きみが苦手だなんて思っても見なかったよ」
僕は目を丸くしてチャンネルを変えるためにリモコンを手に
取った。二人とも苦手だったら見続けていることないだろ。
「あ、ユウさん、そのままで。少しよろしいですか」
「え?いいの?」
「ええ。あまりに手際の悪い医師のため、目が離せなくなって
しまいました。夢に出てきそうだ」
そういう夢に出そう、ね。
突然、チャンネルを変えたテレビでは、なにかのドキュメンタリ
なのだろう。手術シーンが写っていた。内臓のピンク色とか、
肉肉しい部分が沢山写っていたのだ。
「ええ、本当に」
「きみでも?」
「ユウさんでもですか?」
まあねえ、と僕は頷いた。ホラー映画もスプラッタも、つまり
「怖いものは古今東西大好き」という僕だし、作り物や静止画で
見ている分には平気なんだけど、こういうのはやっぱりちょっと
生々しすぎて苦手だ。
「きみが苦手だなんて思っても見なかったよ」
僕は目を丸くしてチャンネルを変えるためにリモコンを手に
取った。二人とも苦手だったら見続けていることないだろ。
「あ、ユウさん、そのままで。少しよろしいですか」
「え?いいの?」
「ええ。あまりに手際の悪い医師のため、目が離せなくなって
しまいました。夢に出てきそうだ」
そういう夢に出そう、ね。
更新日:2009-01-10 22:09:40