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■序章 天下三分
時は三国の時代――。
この物語の舞台である三璃紗の地は三つの大国によって治められていた。
公孫瓚イージーエイトを当主とする“翔”。
曹操ガンダムを当主とする“機駕”。
孫堅ゼフィランサスを当主とする“轟”。
多くの戦いの末、三つの大国が等しく力を持つことで均衡が生まれ、それが抑止力となり平和が保たれた三璃紗。
そう――。
この物語は同じく三璃紗を舞台とする物語“三国伝”とは似て非なる物語。時代と舞台を同じくしながら決して交わることのない平行世界。決して語られることのなかったもうひとつの“三国伝”・・・。
その物語の名は“三国伝-異説開伝-”。
誰も知らない物語への扉が今開かれようとしている―――。
-1-
さて、まずはこの三璃紗を治める三国のことを簡単に説明しておこう。
三璃紗の東方に位置する徐州を中心として建国された、翔国―。
この国を治める当主の名は公孫瓚イージーエイト。
彼は非常に民思いで人望に厚く、皆から慕われる当主であった。彼はどんな身分の人々にも分け隔てなく平等に接した。多くを農耕民族で形成されていて、他国と比べると兵数はやや少ない。しかし公孫瓚の人望によって集まった武将や一般兵たちの士気は高い。
それでは公孫瓚率いる武将を少し紹介しておこう。
公孫瓚軍の筆頭となる武将は関羽ガンダム。
彼はその風貌から鬼髭と呼ばれ恐れられた武将である。義侠心が強くそれゆえ公孫瓚の信念に賛同し、戦いにおいて常に最前線で戦い抜いた翔国の英雄である。
そんな彼の魂に魅せられ、その身を共にするのが周倉ドーベンウルフだ。
周倉は山賊だったのだが、三璃紗での戦いが激化する中、その強さに目をつけた関羽が半ば強引に自身の部下として引き入れたのだった。
当然、初めは反発し好き勝手やっていた彼であったが、幾度の戦場での彼の戦いぶりを見ていて心底惚れ込み、やがて関羽の右腕として常にその身を預けることとなる。
そして公孫瓚軍のもう一翼を担う騎馬隊を率いるのが趙雲ガンダム。
三璃紗一と称される槍の使い手で、愛馬飛影閃に乗り槍術を自在に操る。彼が飛影閃に乗ったが最後、どれほどの兵を用いても彼を止められる者はいないとまで謳われている。
趙雲が在籍する翔国には他にも優秀な騎馬兵が揃っている。
そしてその一人であり、趙雲を支え副長を務めるのが馬岱ガンダムだ。
彼の出身地西涼の民は騎馬民族であり、馬岱の騎馬兵としての能力は非常に高い。趙雲と馬岱が率いる騎馬隊はまさに三璃紗一の騎馬隊なのである。
そんな馬岱が公孫瓚軍に入隊したきっかけを少し語っておこう。
彼の故郷はかつて三璃紗の地で暴虐の限りを尽くした董卓ザクによって滅ぼされていた。そのあまりにも残虐な行為に、やがて各地の武将達は立ち上がり董卓を討伐するための連合軍を結成した。
馬岱は滅ぼされた故郷の敵討ちをするために連合軍に志願した。その戦いで趙雲の騎馬術を目の当たりにし、董卓討伐後そのまま趙雲の騎馬隊へと入隊したのであった。
また、馬岱は董卓が故郷を襲った際に従兄である馬超ブルーディスティニーと生き別れており、時が経った今も馬超の生存を信じ、探し続けている。
最後に紹介するのは翔国一の狙撃手、黄忠ガンダムだ。
老将ながら、身につけた鎧龍身鎧と鋭真弓を合体させた超大型弓矢から繰り出される一撃は戦場に風穴を開ける。
そしてその遠距離攻撃を成功させるため、先陣を切って黄忠を補助するのが彼の相棒、魏延マークⅡと厳顔ガンダムである。彼らが戦場で敵を引きつけることで、黄忠はその狙撃能力を十二分に発揮出来るのである。
翔国は数では他国より劣るものの筆頭となる彼らの高い能力と、公孫瓚自ら操る数々の戦術によりその強さを発揮する。また強固な城壁を要する要塞”易京楼”を破るのは容易ではなく、その連携による攻撃力と防御力は計り知れない。
この物語の舞台である三璃紗の地は三つの大国によって治められていた。
公孫瓚イージーエイトを当主とする“翔”。
曹操ガンダムを当主とする“機駕”。
孫堅ゼフィランサスを当主とする“轟”。
多くの戦いの末、三つの大国が等しく力を持つことで均衡が生まれ、それが抑止力となり平和が保たれた三璃紗。
そう――。
この物語は同じく三璃紗を舞台とする物語“三国伝”とは似て非なる物語。時代と舞台を同じくしながら決して交わることのない平行世界。決して語られることのなかったもうひとつの“三国伝”・・・。
その物語の名は“三国伝-異説開伝-”。
誰も知らない物語への扉が今開かれようとしている―――。
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さて、まずはこの三璃紗を治める三国のことを簡単に説明しておこう。
三璃紗の東方に位置する徐州を中心として建国された、翔国―。
この国を治める当主の名は公孫瓚イージーエイト。
彼は非常に民思いで人望に厚く、皆から慕われる当主であった。彼はどんな身分の人々にも分け隔てなく平等に接した。多くを農耕民族で形成されていて、他国と比べると兵数はやや少ない。しかし公孫瓚の人望によって集まった武将や一般兵たちの士気は高い。
それでは公孫瓚率いる武将を少し紹介しておこう。
公孫瓚軍の筆頭となる武将は関羽ガンダム。
彼はその風貌から鬼髭と呼ばれ恐れられた武将である。義侠心が強くそれゆえ公孫瓚の信念に賛同し、戦いにおいて常に最前線で戦い抜いた翔国の英雄である。
そんな彼の魂に魅せられ、その身を共にするのが周倉ドーベンウルフだ。
周倉は山賊だったのだが、三璃紗での戦いが激化する中、その強さに目をつけた関羽が半ば強引に自身の部下として引き入れたのだった。
当然、初めは反発し好き勝手やっていた彼であったが、幾度の戦場での彼の戦いぶりを見ていて心底惚れ込み、やがて関羽の右腕として常にその身を預けることとなる。
そして公孫瓚軍のもう一翼を担う騎馬隊を率いるのが趙雲ガンダム。
三璃紗一と称される槍の使い手で、愛馬飛影閃に乗り槍術を自在に操る。彼が飛影閃に乗ったが最後、どれほどの兵を用いても彼を止められる者はいないとまで謳われている。
趙雲が在籍する翔国には他にも優秀な騎馬兵が揃っている。
そしてその一人であり、趙雲を支え副長を務めるのが馬岱ガンダムだ。
彼の出身地西涼の民は騎馬民族であり、馬岱の騎馬兵としての能力は非常に高い。趙雲と馬岱が率いる騎馬隊はまさに三璃紗一の騎馬隊なのである。
そんな馬岱が公孫瓚軍に入隊したきっかけを少し語っておこう。
彼の故郷はかつて三璃紗の地で暴虐の限りを尽くした董卓ザクによって滅ぼされていた。そのあまりにも残虐な行為に、やがて各地の武将達は立ち上がり董卓を討伐するための連合軍を結成した。
馬岱は滅ぼされた故郷の敵討ちをするために連合軍に志願した。その戦いで趙雲の騎馬術を目の当たりにし、董卓討伐後そのまま趙雲の騎馬隊へと入隊したのであった。
また、馬岱は董卓が故郷を襲った際に従兄である馬超ブルーディスティニーと生き別れており、時が経った今も馬超の生存を信じ、探し続けている。
最後に紹介するのは翔国一の狙撃手、黄忠ガンダムだ。
老将ながら、身につけた鎧龍身鎧と鋭真弓を合体させた超大型弓矢から繰り出される一撃は戦場に風穴を開ける。
そしてその遠距離攻撃を成功させるため、先陣を切って黄忠を補助するのが彼の相棒、魏延マークⅡと厳顔ガンダムである。彼らが戦場で敵を引きつけることで、黄忠はその狙撃能力を十二分に発揮出来るのである。
翔国は数では他国より劣るものの筆頭となる彼らの高い能力と、公孫瓚自ら操る数々の戦術によりその強さを発揮する。また強固な城壁を要する要塞”易京楼”を破るのは容易ではなく、その連携による攻撃力と防御力は計り知れない。
更新日:2011-08-20 12:33:44