No.8「妖怪討伐」
早朝、俺は寒気と共に目が覚めた。
「嫌なこと、思いだしちゃったな…。」
今まで忘れ続けた仲間。
でも、忘れることができない。
傷つけて、傷ついて。
でも、今回のことが成功すれば、他人を守れるんだ。
絶対に失敗はできない。
自ら、頬を叩く。
「…っしゃ、行くか。」
「那鷺殿、こっちじゃぞー。」
こちらに向かって手を振るトシさん。
「おはよう、那鷺。」
片手だけをひらひらさせる氷雨。
準備は万端のようだ。
「おす、それじゃあまあ…。」
「「「行きますか(の)」」」
更新日:2012-06-05 17:28:42