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No.3 「許されない筈の過去」

「ううぅうぅうぅぅーー。」

頭ががんがんするー。

「暑苦しい声上げないでよ。ただでさえ暑いのに。」

そうやって毒づいているのが霊夢。

あのあと、二日酔いの俺は博麗神社で一晩を過ごさせてもらったのだ。

正確には、気ぃ付いたら寝とった。

「大分とマシになったな。」

ゆっくりと立ち上がり、深呼吸一つ。

「そういえば、どうしてあんたの刀は取れない訳?おかげで寝かすの大変だったんだから・・・」

「あー、これね。」

芽命のことか。

「妖刀じゃああるまいし、何?接着剤ででもくっつけてるの?」

んな訳あるか。

「只の妖刀さ。」

「なーんだ、妖刀か、ってええぇぇぇ!?」

「なんだ、騒がしい奴だな。」

しょうがない、説明してやるかな。

更新日:2011-07-23 20:45:04

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